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発行 ジオスポーツ
2003/012
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オーストリアツアー2003 報告 中台 章 永田さんフライトリポートへ 大田さんリポート

今年で10年を超える事になる恒例のオーストリアツアーが修了した。

過去に一度だけ諸事情により中止があったが10年を超える定番のツアーは本年何とスチューバイ観光課から予想もしない表彰を受けた。

長年にわたり観光に寄与したと言うことを認めていただいたようである。表彰状と記念品として巨大なスチューバイで鋳造されたカウベル(牛の首に付けるベル)を頂いた。現在カウベルは我が家で子供のおもちゃと化している。

今年の参加メンバーは中台以下,5度目の参加となる長野さん,3度目の桐木さん,2度目の永田さん,そして初参加の太田さんの総勢5名であった.

 

621日(土)

ほぼ満員の飛行機はアムステルダムに到着長いトランジットタイムを過ごす。双発プロペラ機のドルニエに乗り換え一路インスブルックへ。機内はガラガラで30人乗りに10人程度で全員が窓際でしばしの観光飛行気分で機外の景色に見とれる。何度見ても南アルプス、インスブルック周辺は見ごたえがある。深い谷の底に位置する飛行場に入る頃、飛行機は揺れだす。強い南が吹いているようだ。機外に出ると23度程度ですごしやすい。ちなみに昨年度は28度程度で暑かった。21時を過ぎているのにまだ明るい。例年通りレンタカーに手こずり。(一度として順調にレンタカーを借りられた事が無い!)

宿に着くと明日に供え早めに睡眠をとる。

 

622日(日)

朝5:30頃、鳥の声で目覚めた。朝食はリピーター参加者なら誰もが夢にまで見る定番のバイキング式朝食が待ち構えている。何と毎朝1時間も時間を掛け優雅に朝食など此処でなければまずありえない。天気は上々!高低差800mのノイシシフトへ900出発。15分後に到着。初日のフライトを楽しむ永田さんは3200m程度まで上げ念願のノイシ裏山に付け3時間のフライトを堪能。初日から目標クリアで全員が満足。しかし長野さんは余裕で本日はフライトしない。夕方までフライト後、夕食を3時間かけて堪能!

 

623日(月)

本日も鳥の声で爽やかの起床。ちなみにツアー期間中、私は判で押したように毎朝630頃に起き700に朝食を目覚まし時計無しで行えた。参加者も早起きが日課だ。

勿論、今朝も天気良好。高低差1300mのシュリック2000でフライト。タイミングを見計らい次々にテイクオフ。初旬レベル飛行ながら徐々にサーマルは発達。皆さんテイクオフから1000m以上、上げフライトを楽しむ。昨日お休みの長野さんは勿論この日記録を又更新した。4000m近くまで高度を上げ(テイクオフから+2000mランディングから+3200m)インスブルック飛行場手前の尾根まで遊びに行き、シュリック後方を一周した。距離で約40キロ近い周遊を果たしたのだ。いつもながら記録更新を今年も更新。勿論他の参加者も個人なり目標及び記録を打ち立てたのは言うまでも無い。その後、5キロ離れたのイシシフトにトップラン等を果たす。“お疲れ様”でした。トップランし、のんびりとしていた永田氏は夕方前に発達した積雲がフォローの風を呼び夕方リフトで下山。

 

624日(火)

前日のミーティングで今回のツアーの目的に一つでもあるイタリアはドロミテを訪れる企画に決定し朝8:30出発。道を少々間違えたが2時間程度でドロミテに到着。余りの絶景にしばしパラグライダーを忘れ単なる観光客になる。写真を撮りまくり記念写真を撮る。そうだ!飛びに来たのだと思い出しエリアに急ぐ。一機のパラが飛んでいるがランディングの風は強く複雑な地形とあいまりフライトする気にはなれない。電話で情報を集めるが風は弱くなりそうに無い。可能性を求め知人の住むエアリに移動。しかし移動中も地形に目を奪われっぱなしである。峠でピッゼリアに入り昼食である。オーダーしたピザは美味しく、元イタリアにも住んでいた桐木さんもご満悦の様子であった。食事も終わる頃すでに観光モードと化した我々は私の10年ぶりに会う友人とお茶をしてドロミテ一周ツアーに満足していただいたようである。実に感動的な地形に合えた一日が終わった。

 

625日(水)

今朝は前日ミーティングでチラタールに決定、移動開始!1時間程度で到着。しかし、雲行きが少し怪しい。当地でタンデム会社を持つ友人に電話で確認。雨が降りそうだが何とかなりそうと言う言葉を頼りにテイクオフに上がるリフト途中で雨が降る。下山!

帰りは有効に時間を使う為、各人の意見を取り入れショッピングセンター組みと旧市街組みに別れ行動する。そして夕方岐路に。

 

626日(木)

無念を晴らすべくチラタールに爆走!直ぐに上がりフライト。このエリア初飛びの大田さん、永田さんは景観に満足していただいたようである。コンデションとしては、それほどよくは無いが晴れ間をぬった1300mの高低差の観光フライトは30分楽しめた。

さて2本目は違うテイクオフ。上がり始めた頃、空はにわかに黒い雲が立ち込め雷を伴い雨が激しくなる。下山ゴンドラが雷の為、停電30分上に取り残され後下山。帰りは高速道路で昼食後、観光に向かう。夜イクスツアーを迎えに飛行場に行く。

627日(金)

今年度は箱根の丹名をホームエリアにするスクールツアーのオーストリアガイドとして受け持つ。リーダー島野氏とは15年に渡る交流を深める仲である。

合同ツアー初日はイクスがノイシ。ジオがシュリックスタートとなる。各自思い思いにフライトを行う。基本的に風は強め。ノイシではイクスの方々延々とレベルでソアリング。

ジワジワと高度を上げる。ジオ組はシュリックから乱入しジオ、イクスと15人もの大ソアリング大会となる。4時ごろ雲行きが怪しくなる。全員に注意を促すが、いかんせん全員が対地高度800m以上、雨が降り出し風が強くなる。無線で全員に降下をお願いするがバレーウインドは強くなるばかり。ランディング風下に行ってしまう方まで現れたが最終的には無事帰還!

 

628日(土)最終日

最終日はやはりスチューバイ、シュリックでと意見が一致しサヨナラフライトを堪能する。

穏やかで天気の良いフライトであった。

 

思い返してみると8日間中6日フライと。それ以外の2日間はイタリアに観光、テイクオフに上がり雨が降ると、かなり天候に恵まれた。インスブルックでの観光は、ほとんどしていないに等しい。勿論、宿でゆっくり出来たことも殆ど無いツアーであった。