ヨーロッパツアーリポート

ツアー参加者のご紹介
菊池さん ジオの海外ツアーにはフル参加の実績を誇るベテラン・安全第一パイロット。
2  深谷さん ここ2年大会の常連になっている。ヨーロッパは3回目。
3  高橋さん ヨーロッパ初参加。粘りのフライトはぴか一
4  柳沢さん 長野県、青木村で整骨院を開業されている先生。牛乳配達員と言う裏の顔を持つ
5 馬越くん 東海大ファンダンゴ出身。この為に、グライダー+デジタルビデオ+etcと何かと散財してしまった。
6 浜岡くん 同じくファンダンゴ。2日目にシュリック2000をトップアウトしそうそうに満足していた。
7 荒木さん ファンダンゴ。飛行機の離着陸時に電子機器を使い中台さんにおこられていた。
8 石丸さん ファンダンゴ。体質なのか飛ぶといつも酔っていた。ザッハチョコレートがイメージしていたものと違うらしく、憤慨していた
9  黒田さん シュリック2000テイクオフ付近ソアリング中に奇声をあげ、注目を浴びていた。
10 中台 +中台、きしの総勢11名。
写真が見たい方重いのでこちらにどうぞ
7/2(日) ノイシュティフト

飛行機の都合で昼にスチューバイタール・ノイシュフトに到着。ちょっと遅めランチはランディングにある「ヴルストハウス」。いわゆるソーセージ屋です。ここは、安いオーストリアの食事の中で1番安く、おいしいとこです。
食事が済んだ人からすぐテイクオフへ。ところがすでにフォローが入っていて中台、深谷さんが飛んでクローズ。

7/3(月)シュリック2000
朝から抜群のコンディション。そそくさと用意し10時にはテイクオフへ。谷1番の速さである。なぜならヨーロッパの人って遅いんだよね。時間にもルーズだし。条件はサーマルコンディション。テイクオフ前で2〜3m/sは既に入っている。強くなる事を予想し早めにフライト。この日が1本目となるので、とりあえずぶっ飛んでもらう。(ぶっ飛びでも30分はかかってしまう)2本目は予想通り荒れ模様。200もゲインすると横風をくらい不安定である。それでもみんなは恐くないのか、ブイブイ飛んでいました。
7/4(火)マークバッハヨッホ
スチューバイがだめそうなので、2つ向こうの谷にいく。近くにはウエステンドルフという第1回世界戦時の予選会場がある。ここはフェーンが強くても飛べる変なエリア。ただしエリアの規模は日本並み。
とりあえずここで全員フライトする。ここはぶっ飛びですね。僕はここが1番落ち着いて飛べる為、1人ソアリングをしていた所、中台さんより、至急降りろとの無線が入る。どうやらサンダーストームでさっきまで飛んでいた外人もいない。降りて10分でドカーンときました。中台さんありがとうございます。
7/5(水)マークバッハヨッホ
この日もフェーン強し。やな予感。このまま強いままだったらどうしよう。考えても仕方がないので、マークバッハヨッホへ。しかし、ここも強いとリフトのおじさんから指摘を受ける。ちなみにこのおじさんずーっとこの仕事をしてるのか、毎年逢う。
おじさんはやめたほうが・・・みたいな感じだったか、極東からはるばる来たみんなのパワーに押され、僕に十分注意しろ、早く飛べと心配そうに言っていた。またまたぶっ飛び。が、今回の皆さんはヨーロッパでの飛びそのものを楽しんでいてツアー自体はとても明るい。とてもいい雰囲気である。
7/6(木)シュリック2000+ノイシュティフト
快晴。天気予報も悪くない。久しぶりの大ソアリング大会のなりそうな予感。朝食を済ませると急いでシュリック2000へ。案の定、テイクオフに立った時の感じが違う。おもむろに無線を調べる。今日は忙しくなりそうだ。そろそろ慣れたみんなは随時スチューバイのそらへ。ここでは柳沢さん、馬越くん、さつきさん、黒田さん、石丸さんそして荒木さんなど2〜300mほども上げ、ずいぶんと飛んでいた。サーマルも7〜10m/s級のがごろごろ。僕は結構恐かったんだけどみんなはけろっとしている。深谷さん、菊池さんはシュリックからノイシュティフトへ渡り、これまたえらい飛んでいた。トルコスタイルのサンドイッチをみんなで頬ばり、いざノイシュティフト。アーベントソアリングで全員ゆっくりと飛ぶ事が出来ました。
7/7(金)グレイシャー(スキー&スノーボード)
昨日とうって変わって風強く、協議の結果スキー&スノーボードに決定。ここスチューバイのおくグレイシャーは、万年雪をいただき1年中滑れます。標高3500m。空気が薄い事を体感できます。ゴンドラ+Tバーリフト+レンタルで3000円はホントに安い。
何しろゴンドラだけで15分づつを2本乗るのです。ここでのパンラマは圧巻。3000mの切り立ったがれきの山々は、谷に雪を残し空気は凛とし、なにか気高さを感じます。アルプスの本場スイスにも負けないと、ヨーロッパ通の菊
池さんも感嘆としていました。
最終日、7/8(土)
残念ながら飛べず、がしかしやっと落ち着いて観光が出来ました。はじめてのアルペンズーは、ノートケッテの山麓に有り、全体が坂なのです。どおりでお年寄りがいないと思った。
1年インターバルをあけたため、今年のツアーはとても楽しく出来ました。これも参加者の皆さんがその場その場を楽しんでいたからだと思います。成績は深谷さん5勝2敗。あとは4勝3敗とボチボチでしたが、シュリックの2日(2本)はヨーロッパでなきゃ味あえないし、スキー&スノーボードもここだけです。みんな安全に飛びました。また、いつか一緒に行けたら最高です。

○ジョージ柳沢夢のヨーロッパを飛ぶ          
ヨーロッパでパラグライダーをやることは僕にとっては夢また夢であった
行ってみるとまさに夢で見た光景が広がっていた。
以前行った人のGライフレポートなんか見たりして、そんな理想的な地があ るものか!半信半疑で、成田にてエアーフランスの飛行機に乗る。(エアーフランスの食事はおいしかった)2000年という節目にスチューバイに来れて最高な気分だ。
ヨーロッパでパラを飛ばすと、まさにパラグライダーが生まれた地!自分のグライダーが喜んで飛んでいるのが分 かる。あまりにもスケールがでかいので自分の操作など小さなものになり、風とグライダーが勝手に対話しながら 飛んでくれている。 あーグライダーが日本の飛びと違って生き生き飛んでいるそんな感じがした。
パラの原点を見たというか。こういう地、環境で生まれ育ってきたのかというのが、目で見て体で感じ取れる。ドナホフこれまたシックにできていて木造り、大きな入り口のとびらを開けると、朝は小鳥のさえずりが聞こえはじめ、いざ起きる7時となると教会の鐘がカランコロンとなり始める。(夜中も毎正時鳴っていたョ。僕は自動になってると思ったが中台さんは違うといっていた。お寺の坊さんが鐘をつくようにココでは牧師さんが・・・らしい)。
僕の泊まった部屋からは、シュリック2000、ノイシュテフトがベランダから見え、毎朝、今日も飛べるぞ!と思う。パラから帰ると、まずプールでひと泳ぎ、そしてサウナで汗をさっぱり流して、夜はうまい、うまいディナー、そして毎晩ガブ、ガブとビール!僕なんか日本じゃ一滴も飲めないのにドナホフではガブガブ飲んでしまった。そして日を追うごと調子よくなってきて浜ジーが一足先に帰るとかで7日の晩の送別会はなぜか「ウノ」になり夕食にビールを飲んだのに、チョンボするとワインを飲まされ、ドロー2なのかゼロなのか、はたまた9なのか6なの かわからなくなった。チョンボがチョンボを呼び、ワイン2本開けまだ足りなく僕のおみあげに買ったシナプスまで飲まれ、なにがなんだかわからなくなるまで皆とワイワイできて楽しかった。(日本でも浜ジーを送る会やりたい気分だよ)。
そんなこんなでバクスイ!そしてチュンチュンと鳥の声が聞こえ始め、朝カランコロン、今日も飛べるという毎日!      
いやー理想というか。ココは天国か?こんな毎日でエエンカ!という不思議な国へ来た気分でした。帰りの日、何度も来ている岸さんが「もう終わりか。終わってしまうのか・・・」と言っていたのが印象的であった。(僕もそうお思ったょ)。
グレイシャーでスノボーTバーに悩まされる。初めは水上スキーのようにいさぎよく手で持ってみたが、これがメチャクチャ長く坂になるととても手で掴んではいられない。スノボーもバランスもとらないといけないし・・・だいたいスノボーでTバーというのは僕にとって初めてのこと・・。他の人のを見て股にはさんで乗る。しかし、坂になると体重がかかり痛くなる。1本前の岸さんが「お股が・・、お股が痛いです!」と叫んでいた。確かに痛いものがあった。(7日)
それにしてもイーデルのマーカスの曲芸飛行はすごかった。(3日)スパイラルからルーピング、バレル・ロール(このコンビネーションをビック・バレル・ロールというらしい)とすばらしかった。あとでドナホフの裏のお店へ行くと、われわれが飛んでいるのを見て慌てて登って降りてきたんだという。(まったく笑わせてくれるぜ)。
機体は重量オーバーぎみで、特殊な加工をしてあるんだと自慢していた。(やけに機体の裏面がテカテカしていた)。でも、あんなの見てしまうと僕のフワフワパラはなんだったんだろう?あんなことできてしまうパラ戸は?すごいでも、あれだけ使いこなすとパラも面白くなくなり、人に見せることに喜びを感じるようになってしまうのだと思う。
今の私みたいなフワフワ飛行で少しぐらぐらするくらいで驚き感動している方が面白さはひょっとすると倍なのかも?と思ってしまった。
2日 : ノイシュフト(中台さん・深谷さんのみフライト) ・・・1時間55分
3日 : シュリック2000(2回フライト) ・・・52分&1時間55分+インスブルック観光
4日 : マークバッハヨッホ(2回フライト) ・・・20分・25分
5日 : アーヘンゼー(×) マークバッハヨッホ(1回) ・・・32分
6日 : シュリック2000(1回) ・・・1時間5分
     ノイシュフト(1回) ・・・3時間15分
7日 : グレイシャーでスノーボード
8日 : アルペンスー見学